おばあちゃんの塩っぱいお茶

年末から年始にかけて風邪をひいてしまいました。年末にまずのどが痛くなり、おかしいなと思っていたら今度は鼻水。幸いにも熱はあまり出なかったのですが、鼻風邪というのは結構つらいものです。お正月だというのに、のどが痛くて何を食べてもあまりおいしく感じないし、寝ていても鼻が詰まって熟睡できない。

そこで思い出したのが、ずいぶん前に香港で知り合ったマレーシア華僑の女性が教えてくれた「阿婆咸茶(おばあちゃんの塩っぱいお茶)」。初めて彼女と出会った日も私はものすごい鼻風邪をひいていて、鼻をずるずるさせながら話をしてたんです。そうしたら彼女がこのお茶を勧めてくれました。

彼女いわく、マレーシアの華僑が昔から飲んでいるハーブティーだそうで、子供のころ鼻風邪をひくとおばあちゃんやおじいちゃんからこれをよく飲まされたそうです。英語の名前も「Ah Poh Chinese Herbal Tea」。華僑のおばあちゃんが考案したものかもしれませんね。

味はその名の通り、塩っぱいんです。でもなぜかこの塩っぱさがのどにすごく気持ちいい。パッケージには「主に発熱、全身の骨の痛み、のどの痛み、かすれ声、消化不良、鼻風邪と頭痛を治す」と書かれています。

お茶の材料は、鼻づまりや頭痛などに効くとされる「蒼耳子(そうじん)」、解熱解毒、むくみを取り去る「連翅(れんぎよう)」、関節炎やむくみ、胃腸炎を改善する「黄芩(おうごん)」など十数種類の生薬がブレンドされています。

このほかパッケージには「昔ながらの薬草です。3、4袋飲んでも効果がないときは医師の診断を受けてください」「3歳以下の児童には飲ませないでください」「子供の手の届かない、涼しく乾燥した場所で保管してください」といった注意書きがあります。赤ちゃんや小さな子供には適さないようです。

飲み方は簡単。大きめのマグカップに「おばあちゃんの塩っぱいお茶」のティーパックを入れてお湯をたっぷり注ぎます。飲み終わったらまたお湯を注ぎ、お茶の成分がよく出るようにスプーンでティーパックを押して飲み、またお湯を注いで押して飲みます。1つのティーパックで1日中何杯でも飲めます。

私の場合、鼻風邪をひいたときは1日に同じティーパックで7~8杯飲み、飲んではトイレに行くということを繰り返します。飲んだ翌日は症状が軽くなっているのが分かります。症状がひどいときでも、3日ほどこのお茶を飲むとかなり改善します。マレーシアやシンガポールの中華街の漢方薬局で購入できます。

※効果には個人差があります。体に合わないときは飲むのをやめてください。